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MLB.comとNPB.co.jp
 野球好きの日本人がみんなメジャーリーグに格別興味があるとは思わないが、チームの名前をひとつも知らない、という人は珍しいだろう。シーズン中はテレビで、新聞で当たり前のように日本人メジャーリーガーの活躍を毎日のように目にするご時勢である。テレビや新聞よりは格段に少なくとも、その中の何%かの野球好きは、ニュースや画像を求めてMLB.comを訪問したことがあるのではないだろうか。

 安易なMLB礼賛、NPB貶しへと走るつもりはないが、このサイトを目にするだけで、このふたつのスタンスの差がはっきりとわかるような気がする。英語がわからなくとも、トップページを見ただけでその情報量の多さに驚く人も多いだろう。MLB.comは単なる野球機構のインフォメーションサイトではない。30球団すべての個別の公式サイトと、膨大なコンテンツを含んだ巨大なスペースなのである。

 あまりにもコンテンツが多いためしばらく紹介に終始するが、トップページから見ていくと、一番目立つところには、写真入で最近のトピックスが紹介されている。上部にはメニュー部分が配置されているが、ざっと見ただけでもVideo、Photo、Fanforumと豊富なコンテンツがあるのがわかる。Videoに関しては複数のサービスがあり、料金を払って有料会員になればゲームを最初から最後までストリーミング映像で視聴できる。Play of the Gameに関しては無料で視聴することができる。
 左上のプルダウンメニューからは同じフォーマットで構成された各球団の公式サイトへと移動できる。どこの球団のサイトからもそれぞれのニュースや、ビデオのページへと移動できる仕組みになっているのがわかるだろう。
 どの球団のサイトからも、Statsをクリックすれば、MLBの膨大なデータを無料で閲覧できる。たとえば、イチローのデータを探せば、彼の年度別の打率、本塁打数から長打率、盗塁数ももちろん分かるし、U.S. Cellular Fieldで彼が2003年にシングルヒットを打った方向の傾向も調べられる。そして、イチローのようなスターだけではなく、すべての球団のすべての選手のデータが同じようにデータベースに蓄積されているのである。
 他にもGamedayと言う名で行われている実況試合中継も目玉サービスのひとつである。日本でも複数のWebサイトが提供しているサービスだが、MLB.comはすべての試合に記録員を派遣し、投球ごとの守備位置に至るまで正確な情報をリアルタイムに配信している。野球好きならこれがどんなに大変で、そして見る側にとってはすばらしいことなのか理解できるはずだ。
 そしてMLB.comにはチケットや記念グッズを販売するECサイトとしての側面もある。Ticketsのページではすべての対戦カードのチケットや、オフシーズンには次のシーズンチケットを購入することができるし、MLBShopではすべての球団のチームグッズを購入できる。コンピュータの前に座っているだけで、観戦の準備がすべて整ってしまうのだ。
 まだMLB.comの機能を紹介しきれてはいないが、MLB.comが球場に行って応援する人、パソコンの前で途中経過を迅速に知りたい人、試合結果だけ知りたい人、データをディープにしゃぶりつくしたい人、それらすべての期待にこたえているサイトだと言うことをわかってもらえただろうか?

 さて日本のプロ野球のWebでの展開はどのようなものとなっているのだろうか。一応日本野球機構のオフィシャルサイトというものは存在する。が、トップページからしてMLB.comと比べるのはなんだかおこがましい。ニュース配信や映像配信、試合のネット中継は行っていないし、データに関しても球団の順位や打率トップ10などのごく一部しか調べることはできない。月間MVPに関してはセリーグ・パリーグそれぞれの公式サイトに行かないと分からない。グッズのECサイトはあるが、チケットの購入は不可能である。

 もちろん、webの海をさ迷えばチケットぴあでチケットを購入することはできるし、データに関しても近年のものであればもう少し詳しいものを調べることはできる。実況中継もYahooやgooで行われている。しかし、これらすべてをひとつのサイトで済ませられるとしたら、ファンに対する利便性はどれだけ高まることだろう。試合に行こうと思った時に、複数の球場の試合日程を調べ、行きたい試合が見つかったら即座にオンラインでチケットを購入できること、スポーツニュースを待たずともストリーミング映像で今日の試合のハイライトを見返すこと、選手同士の対戦成績をさっと調べられることは日本のプロ野球ファンにとっては夢にすぎないのだろうか?

 そもそも何故MLBがMLB.comのような統括されたWebサイトを持つことができているのかと言うと、それはMLB自体が統括された組織だからである。システムを一元化し、運営管理をMLB Advanced Mediaという会社に委託することによってコストの削減を実現させながら、ファンの求めているものを提供することができるのだ。統括組織が存在せず、単なる12人のオーナーの談合が決済機関となっているNPBでは、映像、ニュース、データそれぞれの権利を統括して管理することができないため、事実上MLB.comのようなサイトをつくるのは不可能なのである。

 統括組織の必要性は今まで何度も叫ばれてきたことではある。これはほんの一例にすぎないが、プロ野球をグラウンドの外から、より良いもの、よりファンに受け入れられるものに変えていこうとしたときには、かならず統括組織の存在が必要となってくる。球団と球団、リーグとリーグで揉めるのも良いが、そろそろ本当にNPBとして、日本の野球界全体をひとつにして未来を見つめなければいけない時期ではないだろうか。
 スコアを見ただけでゲームを見渡せるスポーツである野球は、すなわちWEBに強いスポーツでもあるのだから、その利点を活かさないのはなんとも勿体無い。今年は新たに二社IT企業と呼ばれる企業が球団の親会社となった。統括組織の必要性を思うと難しいだろうが、彼らがその力を活かして日本プロ野球のIT化を促進してくれることを期待したい。

参考文献:
コモエスタ坂本「真夜中のadmin:vol74,ITとプロ野球」週刊アスキー掲載
Bart Eisenberg「ボールパークとなったWebサイト:MLB.com」Web Site Expert掲載

追記:4ヶ月ぶりの更新です。やる気ねー!!なんかすごくあちこち間違えてそうなんで間違えてたらご指摘お願いします。
| プロ野球全般 | 21:56 | comments(2) | trackbacks(1) |
「守り勝つ野球」の面白さ
 プロ野球全体の体制が大変なことになっているときに、久しぶりに書く記事が野球そのものについてということがやや恥ずかしくもありますが、物好きな方しかこんなところを見てはいないと思うので強引に書かせていただきます。一リーグ制・球団合併についてももちろん思うところがないわけではないのでまた次の機会にでも。

 タイトルから予測できる方も多いと思うが、今回は開幕直後にも触れていた中日ドラゴンズの現在の躍進について語りたいと思う。個人的に落合監督に好感を持っているのでやや贔屓目になってしまうかもしれないがその際はお許し願いたい。

 団子レースが延々と続いていたセリーグも、6月後半からドラゴンズが上昇し始めるとなんとか食らいついていっているジャイアンツ以外のチームはぼろぼろと団子から脱落して行き、8月12日現在ではジャイアンツ・ドラゴンズ以外のチームの貯金はスワローズにひとつ数えられるだけである。一方ドラゴンズは4連敗以上の大型連敗がまだ今季一回もないのが幸いしてか、着々と貯金を増やし続け、現在は貯金16個で二位ジャイアンツに4ゲーム差をつけている。ジャイアンツの試合消化がドラゴンズより7試合も早いことを考えると、この差は数字以上に大きいものだろう。

 しかしドラゴンズは全くの伏兵とは考えられていなかったものの、シーズン前の評価は決して高いものではなかった。昨シーズンなんとか2位に滑り込みはしたが、相変わらずの得点力の低さ、補強をほとんどしなかったことをマイナスポイントに挙げる評論家も多かったと記憶している。実際シーズンが始まってみてもドラゴンズの得点力が大幅に上昇したわけでもない(打率も得点もリーグ5位である)し、シーズン途中で外人選手を補強したりトレードを行って戦力強化を図ったわけでもない。ならなぜドラゴンズは強いのだろうか。

 少し野球を観ている人なら誰でもお分かりになっているだろう。守備力の差である。失策数がそのまま守備力の数値化となるわけではないが参考までに数字を出しておくと12日までのドラゴンズのチーム失策数はわずか30。失策数リーグトップのタイガースの失策数58のほとんど半分に過ぎない。「守りのチーム」というと投手力のことばかりが取りざたされがちであるが、タイガースとドラゴンズの防御率の差がわずか0.06なのにもかかわらず、ここまで順位に差が出ている理由の一つとしてこの守備力の差は数字だけではわからないほど大きい。

 タイガースに独走優勝を許した昨年までのドラゴンズの守備が特に悪かったわけではない。が、昨年とは明らかに「進化」している選手が多いのだ。特に今年の荒木・井端の二遊間コンビの守備は惚れ惚れするようなものである。昨年までのふたりはグッドプレイヤーではあったが、守備の点で名手と呼ぶにはまだ足りなかった。何が二人を変えたのか、その答えは単純なものである、練習だ。秋から春のキャンプで、朝から日が暮れるまで、泥まみれになって続けた練習が、ふたりの守備を更なる次元へと進化させたのだ。

 しかしこのキャンプも「常識はずれ」「選手をシーズン前に壊すつもりか」と否定的な声が大きかったように記憶している。けれど、たぶん今シーズン終了後には賛美され、模倣するチームも出てくるのだろう。考えてみれば簡単な話だ。一ヶ月程度朝から晩まで野球をやって嫌になるような選手、一ヶ月練習を続けたくらいで簡単に壊れてしまう選手が、プロに入ってくるほどの選手の中にそうたくさんいるだろうか。また、練習することで伸びる伸びしろを持つ選手が20代以下の選手の中に少なくないことも予想できる範囲である。

 今年のドラゴンズで守備のことを語るならば、レギュラー陣だけでなく控え選手たちのこともはずせない。ここのところスタメンをはっているが外野の英智、一塁の渡辺、三塁の川相ら「守のスペシャリスト」たちの存在もまた、ドラゴンズの野球を二重、三重に堅いものとしている。速い球を投げる力、遠くに打球を飛ばす力と同じように、強い肩もまた、天から与えられた才能のひとつなのだということを英智の捕殺は実感させてくれる。「打」でも優れている選手、人気球団の有名選手であることが第一条件のようになっているゴールデングラブ賞であるが(でなければ昨年今岡が受賞するはずもない)彼のような「守備だけでメシを食っている選手」にこそふさわしい賞ではなかろうか。

 飛ぶボールの採用でHR数が大幅増加し、FA制度で大補強したチームが強くなるのが当然という風潮を皮肉るように、リーグ最低のHR数、補強も特にせずに勝ち進む今年のドラゴンズの姿は一種痛快でさえある。その快進撃はまぐれでも偶然でもなく、2003年秋のキャンプからすでにスタートしていた改革が実った結果なのだろう。守りという野球の基礎を大切にして、野球漬けになってすごした選手たちに、野球の神様が微笑むのもまた当然のことなのかもしれない。

 自分の応援しているチームとドラゴンズの対戦で、何本もホームランが出なくても、荒木の守備範囲にはたまげるし、英智の本塁捕殺にはどきどきするし、川相のバントには胸が熱くなる。「好プレー珍プレー」で申し訳程度のように取り上げられる好プレーに守備の場面が多いように、一瞬だけで野球というスポーツの面白さを伝えられるのは実は守備の場面なのかもしれない。ボールがバットから離れて、ヒットゾーンに転がった後の場面を緊張感を持って迎えることを覚えさせてくれたドラゴンズと落合監督に、感謝したい。
| プロ野球全般 | 04:19 | comments(17) | trackbacks(0) |
たまには?ミーハーに
普段えらそうなことばかり書いているblogですがわたしは本来とてもミーハーな人間です。なにが言いたいかというと、マンガウルフさんのところで開催しているプロ野球「シンデレラボーイを探せ!」グランプリにこっそり参加してみようかと。トラバ送らせていただきますがトラバ処女ですので、なんか至らないところがあったら削除してやってください。

炭的ツラで選ぶプロ野球選手ランキング。

三位、川上憲伸(ドラゴンズ)

ムネリンとの間でそうとう迷ったのですが、ムネリンはかっこいいというより可愛い顔なので、かっこえー!と思うのはどっちかっつと憲伸かなと。ガタイのよさとかも入れていいならそこらへんも好みなのです。

二位、斎藤隆(ベイスターズ)

わたしを良く知る方はあれ?と思われるかもしれませんが、隆さんはビジュアルもさることながら美声とかちょっとアホなとことかが(失礼)好きなんですよ…。顔立ちだけの好みでいったらさらに上がいるというだけの話です。

一位、高橋建!(カープ)

建さんを初めて見たときから建さん以上に顔立ちが好みな選手が出てきません。たぶん永久にラブ(´Д`)。建さんの顔だったら解説者になってもコーチになっても変わらず好きでいる自信があります!(そんな自信あっても…)

顔の好みとか言うのは結局究極のえこひいきだと思うのであんまり長々しくは語りません。ほかにもいっぱい好きな顔の選手はいたりしますが(笑)。写真はすべてわたし撮影のものなので無断転載はご遠慮ください。
| 日々つれづれ | 23:07 | comments(7) | trackbacks(0) |
合併に対する雑感
 前回から非常に間が空いてしまいました。伊東監督について書きたいことがあったので、資料を集めていたのですがライオンズの調子が下がってきていまいちタイムリーではなくなってしまったのと、さすがに球界を揺るがす大事件が起こっているときに書くことでもないのでまた別の機会に書かせてもらいたいと思います。
 しかしたいした知識も知覚も無い身で、またどうなるか全然見えてこないこの状況で合併問題について何か中身のあることを語れるかといったら正直無理なのですが、混乱の中で感じていることを素直に書きたいと思います。

 合併に関する第一報は知人からのメールだったのだが、それを聞いた瞬間驚きとともに「とうとう来てしまったか…」という気持ちがあったことは否定できない。さすがに合併というかたちは予想外だったが、それほどに最近の近鉄球団の動きは「やばそう」に見えていた。ネーミングライツの件やシーズン中突然の40億円の赤字発表、プロ野球を見ている人だったら誰もが「そのとき」が遠からずやってくることを予感していただろう。

 シーズン中の合併発表、野球機構への申請の前にマスコミへ話を通すなど、この件だけをとっても近鉄球団のやり方は決してうまいとは言えない。だが、ここまで近鉄を追い込んだのは果たして誰なのだろうか。わたし個人もいろいろと思うところはあるのだが、もう少し話の全容が見えてくるまでは敢えて語らずにおきたい。

 ただ現時点で分かっていることは、近鉄がこれ以上球団を保有し続けるのは本当に限界なのだろうということだけだ。そうして、この事件はこの二球団、パシフィックリーグだけでなく球界全体に向けて投じられる一石となるに違いない。果たして一リーグ制に向かって球界再編が始まるのか。パリーグは5球団のままやっていくのか、その場合プレーオフはどのような役割を果たすのか。オリックス・バファローズはどこに本拠地を置いて、どれだけの選手を保有するのか、あぶれた選手はどうなるのか。考えなければいけないことは山ほどある。できるならば、起こってしまったことや無くなってしまう球団のことをいつまでも嘆くのではなく、プロ野球ファン全体に自分の野球ファンとしてのアイデンティティを問い直し、野球界全体を考え直す機会が与えられたと思いたい。

 わたしは論客としては甚だ未熟なのでガチンコの議論に加わる勇気はいまだないが、関西アレ野球ニュースさんなどでは熱い議論が交わされている。興味がある方は加わってみたらどうだろう。

 疑問と仮定形に包まれた中身のない内容で読んでいただいた方には申し訳ありません。もう少し事態の全容が見えてきてから、私自身の考えをもう少しはっきりと表明したいと考えています。
| - | 01:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ジャッジ」よ野球の主役たれ
今回はやや早めですよ。海老沢泰久氏の本の目次からタイトルはいただきました。内容もかなり影響を受けていますが、今回は審判について。次は伊東監督について書きたいな。

 昔からずっとそうだが、日本のプロ野球では審判に公然と、直接異を唱える行為は珍しいものではない。セーフかアウトか。ストライクかボールか。自分のチームに不利な裁定が下されたとみるとたちまちベンチを飛び出して抗議に走る監督は多いし、その行為はファンからもマスコミからもどちらかというと奨励されている傾向があるように思う。ファンから、「なぜあのとき抗議に出なかったんだ」と監督を責める声があがることすらある。時には抗議がいきすぎて、審判に暴力を振るって退場になる監督や選手もいるが、彼らに対する処罰は実に軽いものであることが多く、暴力行為ですら「あれで士気があがった」と肯定的にとらえる人は少なくない。審判に対する暴力行為に、さほど重いペナルティを課されない「プロスポーツ」は世界広しと言えど日本のプロ野球だけだろう。

 実際に不可解な判定が続くことは良くあるし、真剣にゲームを戦っている監督や選手が、それに腹をたてるのは当然である。だが審判に対して、時には力に訴えて抗議をすることは果たしてジャッジの質の向上につながるのだろうか。誤審は確かに許される行為ではない。だがそれが故意のものでないのならば、人間がジャッジをする以上ある程度の間違いは仕方がないこともある。本当にアウトなのかセーフなのか誰にもわからないケースはある。恐れるべきなのは激しい抗議に縮みあがった審判が、誤審の帳尻として故意に片方に有利なジャッジを下すことである。それは誤りではなく、単なる過ちだ。

 しかし、抗議によってジャッジがくつがえされることはまずない(特にストライク・ボールの判定は)今、抗議に走る監督はなにを求めているのだろう、わたしにはそれが「誤審の帳尻」だと思えてならない。覆る可能性は非常に低いことを理解していてそれでもなお、「間違った判定に我慢ができない」と言うほど正義感が強いのならば、なぜあからさまに自チームに有利な判定の時はだまってベンチに座っているのだろう。不利な判定のときは暴力に訴え、有利な判定はだまって受け入れるというのは実に合理的で、まったく勝手な理屈である。

 だがしかし、ここまで勝手な理屈がまかり通る現在は知らない方も多いかもしれないが、野球のルールブックにははっきりと審判への抗議を認めないとの一文が刻まれているのである。
「打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいは走者がアウトかセーフかという裁定にかぎらず、審判員の判断にに基づく裁定は最終のものであるから、プレイヤー、監督、コーチ、または補欠が、その裁定に対して、意義を唱えることは許されない」
 またそれだけでなく、守られなかった場合のペナルティもきちんと定められているのだ。
「ボール、ストライクの判定について意義を唱えるためにプレイヤーが守備位置または塁を離れたり、監督またはコーチがベンチまたはコーチスボックスを離れることは許されない。もし、宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にも関わらず本塁に近づけば、試合から除かれる」
 だがこれらのルールは、残念ながら日本のプロ野球のゲームではほとんど適用されることはない。

 審判に暴力をふるったり、激しく抗議した監督が捨てぜりふのように「日本の審判はレベルが低い」と言い捨てることがある。確かに日本の審判は決してレベルが高いとは言えないし、私自身も不可解な判定に腹をたてることはよくあることだ。だが、ジャッジのレベルが低いことはルールを破ることのいいわけにはならないし、またかえって抗議が認められていることが、審判の向上を妨げてはいないだろうか。少なくとも、間違いを犯したからと言って何万人もの前で責め立てて、審判としての尊厳を傷つけることは、監督の憂さ晴らしにはなっても審判の意識向上につながるとは思えない。

 審判個人個人の意識向上、技術向上は誤審の減少には不可欠なことだが、誤審を本気で無くそうと考えるならば、誤審の出にくい環境づくりもまた不可欠なことである。野外の球場の照明やフェンスと金網の角度を調整するなどの球場の整備や、ビデオ判定の導入(個人的にはこれには反対だが)、審判員の増員などもっと別の次元で誤審を無くす努力はできるはずである。そういうことを訴えずに誤審があったと思った次の瞬間、ルールを破ってベンチから飛び出して抗議に走ることしかできないというのはいささか幼稚にすぎないか。

 納得できない判定に抗議したくなるのは当然だ。だが、審判の尊厳を尊重し、気持ちよくジャッジできる環境をつくるということのほうが、誤審の減少へとつながる道であるように思う。
| プロ野球全般 | 02:14 | comments(5) | trackbacks(0) |
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